■2種登録の松岡が神戸戦でJデビュー 世界的スターのイニエスタにも果敢にチャレンジ
ルイス・カレーラス監督が「2チームを通して一番良かった」と評したのはこの日Jリーグデビューを飾った17歳MFだった。
「チームとして悔しいですね。もっとボールを受けて、自分で前を向いてフィニッシュを確実に決められるくらいのプレーをしないと世界では戦えない。ただ、相手の逆を取って前を向いて、シュートまで持って行けたことは良かったと思います」
イニエスタやビジャ、ポドルスキらワールドカップ優勝経験を持つビッグネーム相手にも、物怖じせずに挑む姿はノエビアスタジアム神戸に駆け付けた2万5172人の目を引いた。同僚のGK大久保択生は「ヴィッセルという世界的スターがいるチーム相手に堂々とやっていて良かった。彼にとって良い経験になったと思う」と話せば、試合後に松岡の評価を問われたカレーラス監督は「2チームを通して一番良かった選手だと感じた」と最大限の賛辞を送っている。
もっとも松岡本人は、冷静に自分の立ち位置を分析する。
「相当な差は感じました。自分が行って剥がされたりとかもあったので。最終的にはああいう世界的な選手になりたいです。(今年1月の)U-20代表候補合宿も久保(建英/FC東京)君が最初に選ばれていて、怪我で自分が追加招集された。そういう部分で、悔しさも常に持っています。これからもしっかり努力を怠らずに、一日一日全力で練習に取り組んで、頑張りたいと思います」
FC東京のMF久保建英と同じ2001年生まれの松岡。昨年に続いて2種登録された期待の有望株が、プロの世界で大きな一歩を踏み出した。