J2アビスパ福岡のホームゲームに今季から福岡のチアダンスチーム「RFC」が登場した。
サポーターのチャント(応援歌)に合わせて華やかなダンスを披露し、スタジアムに新たな魅力を加えた。
中心メンバーのKANA(カナ)さん(25)は自身のインスタグラムのフォロワーが福岡のみならず、台湾、香港などにも広がり、約1万8000人に達した“半端ないチア”。
インターネットで資金を募るクラウドファンディングでは200万円以上を集めてテレビでも話題の「アジアの舞姫」だ。
■九産大九州高出身
RFCが初めてアビスパのホームゲームに登場したのは9月1日の大分戦。この日に合わせ、サポーターと事前に打ち合わせたKANAさんはチャントに合わせたダンスを何曲も振り付け、
本番に臨んだ。試合は後半ロスタイムのゴールで1-0の劇的勝利。「サッカーの応援は、サポーターさんの歌がないと、あの勢いはつかないし、会場の雰囲気は盛り上がらない。
サポーターさんの力って、すごいと感じました」とKANAさんも大興奮の一日となった。
KANAさんはJリーグで有名なG大阪チアダンスチームを学ぶためにG大阪のホーム、パナソニックスタジアム吹田で試合を観戦し、サッカー流の応援を学ぶなど研究に余念がない。
レベスタではその後、大宮戦、ホーム最終戦の熊本戦にも登場し、いずれも福岡が白星を収めた。
福岡マラソンでの応援や、さまざまなイベントで華麗なダンスを披露するKANAさんは3歳からダンスを始め、強豪の九産大九州高チアリーディング部で高校時代を過ごした。
卒業後、一時は社会人として働いていたが、人を笑顔にできるチアダンスの魅力を再発見し、RFCに入った。
■子供たち200人指導
加入5年目で現在は「RFCジュニア」や「アビスパ福岡チアリーダーズ・ジュニア」の子供たち約200人を教える講師も務めている。
「元気や明るさを皆さんに届けたい。そのために自分ももっとパフォーマンスを向上させたい」と真っすぐにチアダンスに取り組む。
■「美人すぎるチア」としてTBS系の「林先生が驚く初耳学!」でも紹介
そんな舞姫の人気が一気にアジアに広がったのは昨年末だった。活動を知ってもらおうと、クラウドファンディングを行い、出資者にリターンとして写真集を配る仕組みを作ると、
目標の200万円を超え、約270万円もの資金が集まった。ネット上で全世界に広がったキュートな笑顔。インスタグラムのフォロワー数は約1万8000人で、
そのフォロワー分布で福岡市に次いで多いのは台北市(台湾)で、以下、香港、高雄市(同)と続くという。一躍注目を集め、「美人すぎるチア」としてTBS系の「林先生が驚く初耳学!」でも紹介された。
KANAさんには夢がある。「チアの力で福岡からエールを送り、みんなをハッピーな気持ちにしてその場をもっと明るくしたい。私たちが九州のパワースポットと言われるようになるように頑張りたい」と瞳を輝かせた。